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再生医療(培養皮膚シート)

こんにちは。

松戸駅前のみやた皮膚科の宮田です。

 

JTECというJASDAQに上場している再生医療の会社のHPを久しぶりに見ました。

火傷や大きな皮膚欠損を伴う手術には、皮膚移植を行うことがあります。

その場合、通常、患者様本人の臀部などから皮膚を切り取り、それをそのまま又は網目状に切り刻んで引き伸ばし、皮膚欠損部分に移植します。

 

ところが、この培養皮膚(正確には表皮)シートを用いれば、わずかな皮膚片から非常に大きな面積の皮膚を作り出すことができるのです。

JTECのHPによれば、1平方センチの皮膚片から、8×10cmの皮膚シートを10枚作れるとか。

単純計算で800倍ですね。

 

培養を繰り返せば、もっと大きな皮膚シートを作ることも可能なのでしょうが、あまりやりすぎると

・皮膚シートの品質が落ちる

・そもそも、培養を繰り返すには限界がある(詳しくはテロメアという細胞の寿命を決める染色体が短縮してしまい、皮膚細胞が分裂できなくなる)

などの問題がありますから、800倍というのが信頼できる製品としての安全値なのでしょうね。

 

この培養皮膚シートは既に、重度のやけどの患者様に保険適応になっています。

10年ほど前は、他人の培養表皮シートを凍結保存して、重度の熱傷に使用していたこともあったと記憶しているのですが

JTECでは、

やけど受傷の患者さま→残存している皮膚を一部採取→試験管内(フラスコ)内で増殖させて何枚もの表皮シートを作成→そのシートを、熱傷患者さまに移植

という段取りを取っているようです。

 

他者の培養表皮シートでも熱傷の傷に生着すると教わってきたので、正にオーダーメードで自分の皮膚を増やして移植するとは

相当なスピードも要求されますから、ずいぶんと発注から製品出荷までのオペレーションを工夫されているのでしょうね。

それとも、他人の皮膚細胞を用いると未知のウイルス混入などの諸問題があるからなのでしょうか?

 

再生医療は世間で話題になっておりますが、大変夢があって魅力的な分野ですね。

しかし、各細胞への分化誘導、3次元構造をどうやって作るか、癌化のリスクはないのかなど難題は山ほどあると思うのですが、

悪くなった臓器は培養して交換すればよいということになると、知能や記憶をつかさどる脳細胞以外は、100歳になっても(交換して)元気でいられるようになるかもしれませんね。

 

すごい時代になってきました。

我が国の医学の発展を心より希望いたします

2013年10月21日 (月曜日) | リンク用URL

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