糖尿病と足
こんにちは。
松戸駅前のみやた皮膚科クリニック、院長の宮田です。
糖尿病。
ご存じの通り、血液中の血糖が上昇して尿の中にまで糖があふれてくる病気です。
H24年度の我が国での調査では、糖尿病と思われる方は950万人、糖尿病の可能性がある方は1100万人、合わせて約2000万人もの方が糖尿病とかかわりを持っていると報告されています。
人口比で言うと15%にもなります。
糖尿病の症状は2つに大別できます。
1、血糖の値によるもの
2、合併症によるもの
現実的には2が問題となります。
合併症は血糖が高いからと言ってすぐに出現するわけではなく、長い年月をかけて発生してきます。
主に
・目症状
・腎臓症状
・末梢神経症状
があります。
皮膚科に関係するのは、特に足の末梢神経症状です。
神経が障害を受けるため足の感覚がにぶり、怪我をしても気づかず放置してしまい、皮膚の傷が悪くなってしまいます。
感覚の異常以外にも、動脈硬化による血流j不足、ばい菌に対する抵抗力が弱る、種々の要因で足の形が変形するなどの要因も、足の傷の悪化につながります。
では、対策は?
1、まず、内科でしっかりと治療を受けましょう。もちろん、カロリーコントロール、適度な運動、禁煙なども大切です。
2、毎日、足を目で観察しましょう。知らない間に足に傷ができていることがあります。神経が鈍っているため、傷に気づかないことがあるのです。
3、入浴時は石けんで足の指の間まで丁寧に洗いましょう。
ウオノメ、タコ、水虫。
なんだか、ドラッグストアで薬が売っていそうなありふれた病気ですね。
しかし、糖尿病になるとこのようなちょっとした足のトラブルが、重症の足の傷やひどい化膿につながってしまうこともあります。
ちょっとでも変だなと思われましたら、最寄の皮膚科までぜひご相談ください。
2014年1月30日 (木曜日) | リンク用URL


- 2021年3月
- 2017年4月
- 2017年2月
- 2016年12月
- 2016年5月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年9月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年3月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2010年3月
- 2009年7月
- 2008年3月
- 2007年6月
